志望校

2014年05月26日


サピックスは良くも悪くも
「ドライ」な塾、と言われます。

たしかにそういう印象を持っています。
良い意味では学習に専念できます。

一方、大規模校の大きなコース昇降なども
そう言われる所以なのでしょう。



いわゆる「熱い激励」というのもありません。

志望校別特訓などでも
「▲▲中学絶対受かるぞー、エイ エイ オー!」
など、まったくなかったそうです。


他塾も他の兄弟が通ったので、
ある程度わかります。

生徒さんの仲が良いと言われる塾 Nさん、
熱く、体育会と言われる塾 Wさん、
のように、「なにがなんでも◯◯中学」といった
激励会、壮行会など勉強以外のイベントや、
学校名の入ったハチマキなどのグッズは
サピにはありません
(中学入試会場での激励はあります)。


もちろん、そういう熱い雰囲気が合う
生徒さんもおられること、よくわかります。

1月30日の夜、N塾の生徒さんが肩を叩き合い、
「頑張ろうぜ」「オマエもな」と激励しあっているのを
見ましたが、やっぱり胸が熱くなりました。


サピックスの終講日はといえば、
1月26日だったか、2月1日の一週間ほど前、
普通に授業をして普通に終了しました。
(1月上旬に講師からの寄せ書きのコピーと
合格バッジ、中旬に記念品;ペン立てを頂きました)。

そして高い成果をあげているサピですが、
いわゆる「合格祝賀会」等も一切行いません。

塾は勉強する場所、
それ以上でも以下でもないのでしょう。

個人個人がそれぞれ努力し、
目標校を目指す場所としてシンプルなサピに
娘は合っていたのだと思います。




そういう、一見ドライで個人主義的
といわれるサピックス。

良い意味でサピらしいと感心しましたし、
今でも感謝していることがあります。


「受験校は、仲の良い友達にも、絶対に言うな」


このことを事あるごとに、繰り返し、
子どもたちに言ってくださったことです
(もちろん「聞いてもダメ」とも
言ってくださいました)。

当然のアドバイスといえばそうですが、
やっぱり子ども。

ついうっかり、自慢してしまったり、
妬んだりすることもあるのではないでしょうか。

成績が振るわなかったり、
友だちと差が広がることもあるでしょう。


変なプライドやコンプレックスに悩んだり、
元々の良い友だち関係を壊さないように・・・

先生方がいつも見守ってくださっていたからこその
大事な金言だったと思います。


もちろん、サピで一緒で、
別の学校に進んだ仲間と娘の交流は
今も続いています。

少し距離を取りながら、先生方が
配慮をたくさんしてくださったおかげで、
子どもたちは、お互いを認め合う雰囲気を
醸成できたのだと思っています。





to blog ranking

2014年04月27日

受験校を決めるにあたって
特に役立った資料をまとめてみます。

<四谷大塚ホームページ>
言わずとも知られた有名塾です。
四谷の情報開示はありがたいです。

具体的には
四谷大塚入試情報センター
http://www.yotsuyaotsuka.com/njc/
に資料がたくさんあります。

最も貴重な資料は四谷大塚生の模試結果から
入試でどの偏差値帯でどれだけ合否者がいたかを示す
入試結果グラフです。
これを見ることで、チャレンジが可能か無謀か、
また実際の進学者と辞退者の分布など、
合格、不合格、辞退者の各分布状態が
一目でわかるものです。
志望校検討には必読です。

他にも”Y65”などと表される
中学受験界のスタンダード、
四谷大塚合不合判定テスト偏差値一覧表
また、
入試結果一覧のページもよく拝見しました。

さらに会員登録すれば
中学過去問データベースも見ることができます。


<学研 首都圏中学受験ネット>
http://www.chu-j.com/
こちらも有名なサイトです。

とくに役立ったページが、何回かこちらでも紹介した
中学校ごとの各塾合格者数一覧のページです。
これを見ると志望校に強い塾がひと目でわかります。

また他にもお役立ちページがたくさん。

特定の学校2校を
大学合格実績7年間推移で比較できるページや、
各中学の学費データの一覧
(国立中学校は授業料は無料のはずですが、
”後援会費”などとして徴収される
数十万円の寄付金等の実額も載っています)、
地図から各中学校にリンクしているページ
見やすくて、こんな学校もあるのかと
意外に役立つのでした。


<SAPIX校舎別の難関校進学実績>
https://sites.google.com/site/sapixer/
サピックス校舎別の進学実績がわかります。

在籍生徒数もわかりますし、
難関校ごとにどこの校舎から
何人が合格したを知ることもできます。

各校舎修了生の保護者が書いているとのこと。
どう見ても間違っていると思われる数字もありますが
毎年取りまとめてくださっている方に感謝です。

(修正がどなたでもできます。
 データを壊さないようにご覧ください)

これを基に志望校に強い校舎(教室)を知り、
SSや志望校別特訓の校舎を
選ぶ参考にすることもできます。



これら各サイト、そして他の多くの
有益なホームページにも感謝です。

皆さまの志望校選びのご参考になれば幸いです。


to blog ranking

2014年04月25日

志望校選びに役立った本。

<進学レーダー;みくに出版>

http://www.mikuni-webshop.com/

みくに出版は日能研のグループ企業です。
日能研の資料を基にした出版物を
刊行しています。

その受験情報誌「進学レーダー」は
年間9冊刊行。

全ては買いませんでしたが、
時々参考になる資料がありました。

例えば特に、
進学レーダーvol.6 中学受験 どう組み合わせる? これで併願は大丈夫!: 2014年入試
進学レーダーvol.6
中学受験 どう組み合わせる?
これで併願は大丈夫!: 2014年入試

この号などは併願パターンの参考になりました。

また、最も役に立ったのが、
この本でした(写真は2015年版です)。 
この本のすごいところは、その資料性です。

まず、巻頭に日能研のR4(合格可能性80%)偏差値一覧表。

各中学校別に授業の週当たりコマ数、生徒数、クラス数、
プールや学食の有無、登校時間、などの資料。

更に秀逸なのが巻末にある資料。
大学の進学先一覧はもちろん、
受験結果データ(試験日、試験日別の募集数、
試験結果:応募数や実質倍率、試験日別結果偏差値一覧)、
さらに各学校の奨学金や特待生入試の詳細、
併設大学等への内部進学数・割合など。

一冊ですべて揃います。


<SAPIX中学受験ガイド>

買うように言われて購入しましたが、
偏差値表がない、上位校未満の学校は
載っていないなど、サピの受験ガイドは
やや資料性に欠けました。

それでも、サピックスからの各中学校への
進学者数などは参考になりました。

他にもたくさんの書籍にお世話になりました。
感謝申し上げます。




to blog ranking

2014年04月14日

というわけで、娘は
3日校も受けたいといい、
国立校を受験しました。

倍率こそ昔のように
数十倍ではありませんが、
やはりそこはいろいろな意味で
人気・実力を兼ね備えた学校です。

必要合格点は8割とも9割とも言われることも。


明けて3日、試験を受け、その後の
面接を終えて出てきた娘。

今までの試験で一番けろっとした顔で
出てきました。

結果を聞くと
「できたと思う。」

算数は?
「一日校よりずっと易しかった。」
・・・まぁそりゃそうでしょうね。

面接はどうだったの?
「べつになんとも困らなかった。
ただ一緒の組に、聞かれもしないのに突然、
”私は◯◯中に入りたいです!
よろしくお願いします!”、とか、
言い出す子がいてびっくりした。」

なんだか、この数日で、ますます
図太くなってきたような気がします。

明けて5日、発表を迎えました。



結果から言うと、合格を頂きました。
764f4b80.jpg
一日校、手続きは済ませたのですが、
3日の国立校、手続きは翌6日に
することになっています。

帰って娘に言うと、少々びっくりしたようで、
「受かっちゃったかぁ・・・。」

大口を叩きながら、やっぱり不安だったようで、
受かってみると迷いだしたようです。

親の世代では憧れの国立校。
もちろん今でも、進学実績が
1日校よりも良いのです。

オマケに学費の安さは言うまでもなく、
口にこそしませんでしたが、親として、
国立を選んでくれるといいなぁ、
と思ったのは本当です。

娘も5日の夜9時頃まで
いろいろ悩んでいましたが、
最後には大好きなサピの◯◯先生に
電話をかけて相談しました。

娘 「◯大附中とどっちに行ったら
いいかわかんなくなっちゃった」
先生 「行きたい方、楽しそうな方はどっちなの?」
娘 「◇◇女子、ずっと憧れてたし」
先生 「じゃ◇◇にすればいいでしょ」
娘 「・・・そうだね、そうする。」

先生、ありがとうございます。

娘に国立を押し付けるつもりは
ありませんでしたが、親の気持ちを察して
娘なりに悩んだのだと思います。

ダメ親よりも先生は娘の気持ちを
わかってくださったのですね。

そんな先生方に出会えたサピックスでの
生活は、娘にとって良い数年間でした。

5日の夜、1月の共学校と、
2日校の女子校にファクスで、
6日の朝、3日の国立校に電話で
辞退の連絡を入れさせていただきました。

こうして、娘の中学受験は終わりました。

これを書いているのは、
彼女の選んだ女子中の入学式前日です。
娘の選択が正しかったか
どうかはわかりませんが、
ご縁をいただいた学校で、充実した6年間を
過ごすように願っています。




to blog ranking

2014年04月11日



受験前から、決めていたこと。


<1> 志望順位

1日校が第一志望(都内の女子校)。
3日校が第二志望(都内の国立校)。
2日校が第三志望(都内の女子校)。
1月校が第四志望(埼玉県の共学校)。

ただし、1月校は遠距離。
この学校のみのご縁なら、
地元の公立中とどちらにするか、
その時点で、娘の気持ちを考える。



<2> 第一志望の再挑戦

1日校残念の場合、
3日間の受験が終わった後、もう一度挑戦。



<3> 安全第一

2日校(押さえとして受験の学校)に失敗の場合、
3日の国立校は辞め、安全を優先して
2日校の翌日、押え校3日入試を受験する。



・・・なので、第一志望の1日校から
合格をいただいたことで、
3日の国立校受験は欠席で良い
と考えていました。

(12月からではありましたが)
目標校に合格したことで、
受験は終了、のはずでした。


でも娘は夜に、
「明日も受ける」と言いました。

理由を聞くと、

「もちろん、今日受かった1日校に行く
気持ちに変わりはない。
でも、この学校(3日校)も、
ずっと目指して勉強してきたから、
受けたい」、

「この学校に受かれば
サピ〇〇校にに恩返しできる」、

なのだそうです。


3日校を第一志望とする方に申し訳ない、
という考えも、もちろんありました。


でも、「最後まで頑張る」と、
まだ気持ちを切らしていない
娘の意思を汲んで、
明日の国立校も受験させていただく
ことにしたのでした。




to blog ranking